阪神大震災、東日本大震災、中越地震、熊本地震・・・。僕が生きている間に相当な数の大地震が起きていると改めて思った。で、万が一家がつぶれてしまったら、自治体が設ける避難所で暫く生活することになる。
上の写真は東日本大震災で避難所として使われた体育館の様子。見知らぬ人どうしと顔合わせで生活しなければならず、プライバシーはゼロ。風呂も満足に入れないし、周りの人の声もうるさくて寝れないだろう。さらに、体育館は空調がついていないので、真夏だと室温は40度近くになる。扇風機だけ設置するぐらいしか自治体にはできないだろうから相当の地獄だと思う。
で、ふと思った。キャンプ用のテントを持っていれば、いざと言うとき、避難生活で役立つんじゃないかと。
僕と同じ考えの持ち主が登山家の野口健さんだった。野口さんは、熊本地震の時、避難所に入れなかった人や入らなかった人が車中生活でエコノミー症候群にかかっている光景を見て、よりよい生活ができるようにと、熊本県の益城町総合運動公園にテント村を設置したという話である。
設置されたテントは600個。登山のベースキャンプに近い性能ということで選ばれたテントがコールマンのタフワイドドームⅣ/300である。
素材:フライ/75Dポリエステルタフタ(UVPRO、PU防水、シームシール)、インナー/68Dポリエステルタフタ(撥水加工)、フロア/210Dポリエステルオックス(PU防水、シームシール)、ポール/(メイン)アルミ合金約直径14.5mm、(フロント)FRP約直径13mm、(リアバイザー)FRP約直径8.7mm、(リッジ)FRP約直径7mm
●使用サイズ:約300×300×185(h)cm
●収納サイズ:約直径25×75cm
●重量:約10.6kg
●定員:4~6人用
●耐水圧:約2000mm(フロア/約2000mm)
●仕様:前室、キャノピー、メッシュドア×2、ペンチレーション、コード引き込み口、ストームガード、ランタンハンガー、メッシュポケット
※キャノピーポールは別売りです(180cmが最適です)
●付属品:ペグ、ロープ、ハンマー、キャリーバッグ
これ1つで6人まで暮らせるという。耐水圧とは、テントに浸みこもうとする水の力を抑えようとする性能値のこと。もっと詳しく言えば、生地の上に1cm四方の水を積み上げていき、何mmの高さまで生地の裏側に水が漏れずに耐えられるか、という意味になる。
どういうテントが良いか選ぶのに困った時、専門家が選んだテントにするのもアリだと思う。もちろん、これ以上のスペックのテントにするのもアリだ。